9月23日は万年筆の日でした。昨日、この記事を書かないといけなかったのですが、僕はそのことを知らなかったのです。そんなんですけど、文房具のプロを名乗ってます。今日のブログは、万年筆ネタでお送りいたします。
- いずパパのつぶやきです
- 小説の中にも登場する万年筆の美しさ
- この万年筆が持ってきてくれた「幸せ」
- 万年筆ブランド「ビスコンティ」の紹介
- 万年筆を持つ人、持たない人
- あわせて読んで欲しい文房具ブログ記事
いずパパのつぶやきです
おお!昨日は万年筆の日だっだのか!知りませんでした。出雲さんのTwitterであわててブログを書いた次第です。文房具の世界の片隅にいる身として、知らなかったことがとても恥ずかしいですが、おめでとうございますと言いたいです。
というわけで、今日は万年筆にちなんだ話を展開させていただきますね。
僕は文房具仲間と「9月23日って、どうして万年筆の日なんだろう」って噂してました。
小説の中にも登場する万年筆の美しさ
以前、Goods Pressに掲載されていた北上次郎さんの『物騒な本たち』というコラムを読んではまってしまいました。彼の人間性が滲み出るような文体と「クローズド・ノート×万年筆」というタイトルに引きつけられてしまったのです。
「クローズド・ノート」は2006年に雫井氏が発表したちょっと仕掛けの効いた恋愛小説。主人公の堀井香恵さんが手に持つ「ドルチェビータ・ミニ」忘れられませんよね。僕は今でも欲しくて仕方がない一本です。いつか買いますよ!と思いつつ時間が過ぎてしまいました。
そんな風に思っていたのですが、生産中止になってしまいましたね。デルタというブランドがなくなってしまったからです。もうなかなか買うことも出来ない万年筆になってしまいました。とっても残念です。実は、僕も1本の万年筆が忘れられなかった男なのです。
それが、『ビスコンティ オペラ ブルーベリー』です。
この万年筆の美しさは格別です。何時間見ていても飽きることがありません。なぜ、こんなに気に入ったのかは自分でもよくわかりませんが『趣味の文具箱』に掲載されていた写真のイメージが僕の中の旅に持って行く万年筆とぴったり来たからです。
この万年筆が持ってきてくれた「幸せ」
本の知識でしたが、この万年筆はイタリアのブランドで、ものすごく高いということは分かりました。7万円くらいだったと思います。「もし、店頭で出会ったら買おう!」と心に決めましたが、2年ほど会えませんでした。
方々の文房具店を歩きましたが結局会えなくて諦めかけていた時に、自宅から一番近い文房具店である「ペンズアレイタケウチ(竹内文具店)」の店長さんに聞いてみたら・・・「ちょっと待ってもらえば、すぐに手に入れますよ♪」という返事でした。
僕はその日購入を決めました。
その日から肌身離さずとはいきませんが、ずっとそばに置いてあります。僕の心の支えです。文房具ブログを10年以上毎日書き続けていられるのも、このペンのおかげかもしれません。こういう「お守り」って大事ですよね。
そういえば、このペンを手に入れてからラッキーボーイになれたかもです。残念ながらボーイと呼ばれる年齢の破片もないほどに齢を重ねてしまっていますけどね(笑)
万年筆ブランド「ビスコンティ」の紹介
ビスコンティは1988年、二人の万年筆収集家ダンテ・デル・ベッキオとルイージ・ポリにより設立されました。
イタリア、フィレンツェに残る13世紀の王城に拠点を構えた彼らの命題は、1920~1950年代の万年筆黄金時代の再現でした。ただ単にデザインを復活するのではなく、現代では忘れ去られた古い素材(30年代のセルロイド)の生産から始まり、昔ながらの手法(完全なるハンドメイド)で万年筆を作り上げること。そして、当時多くのメーカーが競い合ったように斬新な吸入方式を開発することでした。ビスコンティは新しいインク吸入方式を開発しました。パワーフィラーと呼ばれるその方式は簡単にインクを吸入でき、しかもカートリッジインク6本分の容量を可能にしています。
万年筆を持つ人、持たない人
万年筆が好きな人、周囲にいませんか?なんとなく優雅でいいですよね?僕のデスクの隣に座っている上司は万年筆好きでサインするときに必ず、自前の万年筆を使ってます。疲れないし、ストレスなく書けるのが良いんでしょうね。
僕も万年筆のすばらしさを皆さんに伝えたいのですが、どうしたら良いのかなぁと迷ってしまいます。とにかく、高級原稿用紙かはがきに試し書きしてみるとその良さが伝わるはずです。僕みたいに筆圧が高くて悩んでいた人間には最高の道具です。
1本何万円もするペンを持つなんてもったいないと思う方も見えると思いますが、やはり値段にはわけがあります。数千万円するような車には理由がありますよね!それと一緒なのです。こういうペンで字を書いたり、思いにふけったりすると格別なんです。
そしてそれを知っているだけで周囲の人を幸せにすることが出来ます。本当ですよ。ということで、ぜひ自分が好きな万年筆を見つけて持ってくださいね。
北上さんは、「まずこのペンから」ということで、ぺんてるのトラディオ・プラマンを紹介しておられます。確か、500円程度だったような・・・¥540+税ですね。
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※今日書いたこのブログ記事は2016年3月9日に書いたリライト版です。