文房具の専門家としてオファーきました
日本経済新聞社からオファーがありまして、2020年2月8日(土)のNIKKEIプラス1 何でもランキング「新社会人に贈る上質のペン」という特集の今週の専門家10人のうちの1人に選んでいただきました。光栄で、嬉しいことです。
僕に声をかけてくださった方に「どうして僕なんですか?」と聞いてみると「猪口さんのブログの読者だからです」という回答でした。これは嬉しいです。この言葉を聞いて、みんなの5倍くらい協力しようと心に誓いました。
もう少し深堀して聞いてみると「キャラが際立っているので、普通の人とは視点が違うだろうなと思って期待してます」とのこと。ん?お笑い芸人みたいなスタンスでコメントを求めているのかな?と、思いましたが、いつもの通り対応しました。
上質のペンの中から1位を決める選定場所は大手町にある日本経済新聞社のビルの9階会議室でした。初めてこんなすごいビルに入る緊張から、正面玄関でコーヒーをこぼして、多くの人に迷惑をかけました。本当にゴメンなさい。
僕のイチオシは伊東屋「ロメオ」です
会場には所狭しと世界中のブランドの上質ペンが並んでいました。全部買ったら、何十万円になるのかなと思っていましたが、ほとんど借り物だったみたいです。さすがの日本経済新聞社でも買取はきついですよね。
僕は、片っぱしから試し書きして、デザインとコストパフォーマンスを加味して点数をつけていきます。ここは個人の裁量に任せられていたのですが、僕は点数制にして順位をつけていきました。
そんな中で僕が1位に推したのが「ロメオ」でした。その時の気持ちは、すでに僕の文房具ブログに落としてありますので、みなさん是非とも見ていただきたいと思います。他の審査員の人たちも、このペンを推してくれたのかな?
さて、オススメ順位を見ていきましょう
- ROMEO NO,3 細軸(伊東屋)
- ソネット ラックブラックGT(パーカー)
- RAIZ(パイロット)
- アルケミクス カーボン(カランダッシュ)
- ジェットストリームプライム(三菱鉛筆)
- メトロポリタンエッセンシャル(ウォーターマン)
- クラシックセンチュリーメダリスト(クロス)
- アストロノート金格子(フィッシャー)
- イプシロン(アウロラ)
- ZOOM 韻 砂紋(トンボ鉛筆)
今回は「新社会人に贈る上質のペン」というお題でしたので、どうしてもデザインに寄ってしまった評価になりました。しかし、その中でも伊東屋さんのロメオは頭一つ抜けていたように感じました。
「軸もクリップも上質なデザイン。社会人として走り出す人にぴったり」と、僕が自信を持って推すボールペンです。ぜひぜひ、お手にとっていただきたいですね。ロメオが一位を獲得したということは、僕の評価が間違っていなかったということ。
ここも嬉しいですね。
相手の仕事を考え、最適な1本を選ぶ
ここからは新聞記事を少し引用させていただきます。良い文章です。
ボールペンは今も贈答品の定番だ。最適な1本をどう選べば良いのか。伊東屋の平石康一さんは「相手の性格や仕事内容をイメージしてブランドを選び、自分なりのストーリーを持って渡すと良い」と助言する。なぜこれを選んだかを伝えると、心のこもった贈り物になる。
ファッションコーディネートを手がける吉田泰則さんは「ビジネスでは服もペンもコミュニケーションツール。相手がどんな人と顔を合わせるかまで意識することが大切」と指摘。その上で、贈る相手がよく着る服にあう色や素材のペンを選ぶと良いと話す。
高級ボールペンといえば海外製品が定番だったが、近年は国内メーカーも攻勢をかけている。今回ランクインした日本の4社はいずれも「質実剛健」な日本のペンのイメージを打ち破るデザイン性や機構が評価された。
業務のデジタル化で書く時間が減った分、ペンを握る時間の重みは増している。上質なボールペンを手に、新生活を迎えたい。
多分、審査委員の人たちは口を揃えてこんな内容のことを言っていたんでしょうね。
今回のランキングはとても楽しかったです。異業種の方ともボールペンを通じて話ができましたし、日本経済新聞社の記者さんともお話が出来ました。みなさんとても真面目にこのボールペン選考に取り組んでおられて凄かったです。
その中でも、ロメオ推しだった僕はこの記事がとても嬉しいです。 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。読者の方に感謝です。
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僕もコメンテーターとして掲載されてますので
是非、買ってください!濃厚文房具本ですよ〜。