文房具ブロガー&ライターの猪口フミヒロです。今日は、月刊『MONOQLO』の4月号に掲載いただいたので、この場で報告させていただきます。
突然、竜巻のような依頼がきました
ある日、突然メールが着ました。僕の場合、たいていの依頼がメールで入ってくるので慣れてはいるのですが、こんな竜巻のような、そしてストレートな依頼文は初めてです。よっぽど切羽詰まっていたんでしょうね。
そのメールは、こんな感じでした。
はじめまして。お世話になります。
MONOQLOという雑誌を作っております編集の○○と申します。突然で恐縮ですがモノにお詳しいイグチ様に 文房具のアンケートに関するお願いがございまして 不躾で恐縮ですが、メールを送らせていただいた次第です。 お手数をおかけいたしますが 添付の企画書をご確認いただき、ぜひお力をお借りできないでしょうか。 恐れ入りますがどうぞ宜しくお願いいたします。
僕は、あまりに豪快な依頼に対して敬意を表して「なるべく協力します」的なリメールを送ったことを記憶しています。納期は1週間。勢いに任せて、5日で仕上げました。毎日、文房具のブログを書いていたおかげです(笑)
課せられたミッションは、人と違うからイイ!驚くほど使いやすい!お店ではみつからないモノ好きのための文房具を紹介すること。面白いでしょ?僕は、10個以上提案して唯一採用されたのが、ヘリコさんのガラスペンでした。
helico(ヘリコ)さんの紹介
helico(ヘリコ)さん、何度かお会いして名刺交換させていただいている程度なのですが、ここの作品は人の心を掴んで離さない凄みがあります。見た瞬間に好きになってしまうので注意しながら近づいてくださいね。
元々は和室専門の木工職人であった諏訪氏が20代前半に万年筆と出会ってしまいました。この筆記具に素材の良さを活かして自分で納得のいくもの、個性的なものを作ってみようと独学で万年筆を作り始めたのが始まりです。
このようなキャリアを積み重ねて2013年「helico」として独立し、以後アクリル樹脂を筆頭に、希少な木材など様々な素材を独自に仕入れ、ペンを作り続けておられます。万年筆もイイですけど、ガラスペンもイイですよ。
お客様に最高の物を提供していくためアグレッシブさを常に持ち続けていきたいという諏訪氏の、モノづくりへのこだわりの姿勢が作品に表れていますよね。
どこにいってもhelicoさんのブースは行列が出来ているので、イイものが欲しい人にはたまらない逸品なんでしょうね。
・モノ好きのための文房具リスト2020 ~AtoZ
文房具屋さんでよく見かける定番品や賞を受賞したよく見かける文房具じゃもう物足りないあなたへ贈る。実際に使って本当に良かった「見たコトない」文房具をあつめました。
キャップ付きのガラスペンは便利です
ガラスペンはインクにつけて書きます。万年筆とはまったく違う書き味なのですが、水で洗ってすぐ次のインクを書き出せるという手軽さがあります。万年筆だと、前のインクの色を抜くのはとても難儀ですからね。
そういう意味でガラスペンは使いやすいのです。そしてデリケートなペン先を守るキャップがついていれば持ち運びもスムーズで安心です。ミニボトルのインク瓶を数個とこのガラスペンを持っていれば旅先でも事足ります。
こんな素敵な使い方ができるプロ絶賛の優秀ペンなのです。
掲載されたページは、こうなっています
「ここのガラスペンの色彩は忘れられなくなるくらい惚れ惚れします!」と、僕が吹き出して言っているのですが、うまいこと言いますよね。helicoさんのペン軸の美しさを表現していますね。我ながら、ナイスです。
なかなか手に入らないこだわりの文房具として、長くお付き合いすることが出来ます。是非是非、見かけたら買ってしまいましょう。もうその軸のペンには、会うことが出来ないかも知れないですからね。
この雑誌「MONOQLO」は全国で販売していますので、文房具好きの方は是非お買い求めください。なかなか読み応えのある雑誌でした。欲しい方は、こちらからどうぞ!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。読者の方に感謝です。