文房具ブロガー&ライターの猪口フミヒロです。
実は、今日は「ペン磁ケシ」を紹介するつもりだったんですが。もう一度「磁ケシ」が書きたくなっちゃったので、2018年11月9日の記事をリライトしてみますね。よろしくお付き合い願います。
まず消しゴムの歴史を振り返ってみます
歴史を遡ると、パンの柔らかい部分を使って鉛筆で描いたものを消していたのは有名な話です。1770年に、イギリスの化学者プリーストリーが天然ゴムで鉛筆の字が消せることを発見し、パンから消しゴムに替わっていきました。
その発見からほんの2年後の1772年、イギリスで世界最初の「消しゴム」が発売されたのです。その当時パンを使って消していた人たちにとっては、パンにバターがついてないかヒヤヒヤしなくても済む画期的な文房具だったと思います。
今日はそんな250年の消しゴムの歴史をひっくり返すほどの、すごい消しゴムを紹介しますね。僕もかなり驚いたので是非注目していただきたいと思います。発売は2018年11月でしたが、すっかりメジャーになりましたね。
今日も僕の文房具ブログに、よろしくお付合い願います。
消しカスを綺麗に集めないといけない理由
みなさんもご存知だとは思いますが、プラスチック消しゴムやその消しカスをプラスチック製品と長期間触れさせておくと、溶けてくっついてしまうことがあります。 これはプラスチック消しゴムに大量に含まれている可塑剤の移行が原因でです。
プラスチック消しゴムの字を消せる性能は、フタル酸系可塑剤のベンゼン環と黒鉛の六角形構造の間に働く分子間力に起因するものでありまして、この「くっついてしまう」という欠点の克服は基本不可能であると思われます。
消しゴム本体に巻きつけてあるスリーブ(紙ケース)は、ブラスチック製のペンケースなどに長時間入れておくとペンケース自体を溶かしてしまうことから、これを防ぐためについているものでもあるのです。
だから、消しカスを綺麗に集めておかないと、それがプラスチック製品とくっついて溶かしてしまう恐れがあるのです。参考までに僕のデスクにあるペントレイはプラスチック製品で消しカスのせいで一部溶けています。悲しいです。
ですから、消しカスを綺麗に集めておくことは、僕らのミッションでもあるのです。
そこで登場した『磁ケシ』威力は抜群です!
・フェライト(鉄粉)入の消しゴムで消しクズが磁石で集められます
・ケースの底にネオジム磁石が内臓してあり、消しカスを集めて、ワンタッチでゴミ箱に捨てられます
・良く消える日本製の消しゴム
そこでクツワ株式会社から登場した『磁ケシ』です。本当によく考えられていると思います。鉄粉が消し味に影響しないのか心配ですけど、全く問題ないですね。さすが250年ぶりの改革です。感動しました。
これは、鉄粉入りの消しゴムで消しクズが磁石て集められる新製品です。底の部分に磁石が内蔵されていて、消しカスをくっ付けて集めます。そしてオープン部分を開けると磁力から解放されて消しカスが落下する仕組みです。
これはなかなか面白い消しゴムですよ!注目してくださいね。動画入れときます。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。感謝します。
明日は「ペン磁ケシ」だよー。