最近、美鶴堂の二村さんがおすすめしていた『うたうおばけ』という本にハマっています。面白いだけでなく、自分の若い頃と共感できる部分が多く、ゆっくりと味わいながら、これからの活力にしたいと思っています。
昨日は、古い鉛筆削りを手に入れて、懐かしい時間を楽しんでいました。このような古い文房具を見ていると、時間が巻き戻り、当時の人々の会話が聞こえるような気がしてきます。そうして、いつまでも楽しんで眺めています。
ちょっとした傷があっても、その瞬間の状況がリアルに蘇ります。例えば、机の上に木琴を置こうとしたら、うっかり鉛筆削りに引っかかりました。窓が開けっぱなしだったので、鉛筆削りは庭まで転がり落ちてしまった、といった感じです。
今日は、小学生時代の思い出をシェアしたいと思います。
サブブログに書いた渾身の記事
どう使うか知ってる?昭和レトロな手動鉛筆削り「ELM エルム No.8000d」とにかく頑丈です(猪口フミヒロ) - エキスパート - Yahoo!ニュース
コブラツイストってなんだ?
婆ちゃんはアントニオ猪木の大ファンでした。プロレスの時間になると真剣に見入って、猪木が勝つと信じて疑わなかったです。相手の外国人レスラーを「なんという卑怯な男だ」と呆れてました。今日も猪木は勝って、彼女は安心して寝室に向かいました。
猪木の得意技はコブラツイストだ。この技、どこが痛いのかよくわからないけど、相手レスラーは顔を歪めて苦しんでいる。「演技だな」僕は心の中で笑った。でも、父ちゃんが「あの技で背骨が折れるかも知れん」と小さい声でつぶやいた。
これは誰かにこの技をかけてもらわないと気が済まない。4歳年下の弟に頼んでコブラツイストをかけてもらったが全く痛くも痒くもなかった。不思議だった。一体このコブラツイストという技は何なのだろうか。とにかく、とにかく知りたかった。
プロレス好きの松永君に依頼する
僕の家の近くに同級生の松永君が住んでいた。彼はプロレス好きで、学年で一番体が大きかった。腕相撲をやらせれば、先生とも互角に戦うクレイジーな男だった。僕は、「松永君に頼むしかない」と決めた。それは結構固い決意だった。
のちに松永君は本物のプロレスラーになってミスターデンジャーと呼ばれて日本中を暴れ回ることになる。でも、その頃は僕と一緒に帰りながら、くだらない駄洒落を必死で考えて笑い転げる無邪気な少年だった。当たり前だけど。
「コブラツイストかけて欲しい」と帰り道にお願いすると、なんの抵抗もなく「良いよ」と言ってくれた。実際にこの技をかけてもらったのだが、何かに踏みつけられて息が出来ないくらいに痛かった。確か、泣いたと思う。そんな思い出がある。
では、4の字固めはどうなんだ?
それでは、この技はどうだ、あの技はどうだという気持ちになったが、痛いのは嫌だったのでこれ以上追求しなかった。あのまま追求し続けていたら、僕は卑屈になって女王様的な人に支配されていたに違いない。やめて、良かったと思う。
今日は文房具の話が全然出来なかった。申し訳ないけどリンクが貼ってあるサブブログで読んでもらいたいと思います。よろしくです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読者の方々に感謝です。では!