世界人口の約10%、つまり10人に1人は左利きなんだそうです。日本は、もう少し多くて11%以上存在するとのこと。そんな人のために「左利き用のハサミ」があるんですよ。
左利き用ハサミがあるって知ってます?
人類は250万年ほど前には4割くらい左利きだったということが石器の研究からわかっています。そこから、左脳が言語を司り、右脳が創造性を司る役割をしはじめて、左脳の発達とともに、それに結びついた右利きが増えていったことは明らかというのが定説です。
昔は、左利きだと無理に矯正されたりしたそうです。反対の話ですが、古いアニメ作品『巨人の星』の主人公:星飛雄馬(ほしひゅうま)は、野球に有利だということで左利きに矯正され、苦労したシーンを見たことがあります。とても切なかったです。
現在の日本には左利きの人は11%以上存在すると言われています。僕にはもっといるようにかんじるのですけどね。でも、色々不便があるそうなんですよ。そのひとつが「ハサミ」です。利き腕に合ったハサミを使わないと切りにくいのです。
今日は、以前文房具朝食会@名古屋で話題になったこの「左利き用はさみ」について、考察を深めていきたいと思います。野球のグローブやゴルフクラブは左利き用がわかりやすいです。でも、このハサミの世界ってどうなんでしょうね。
左利きはさみと右利きはさみの考察
僕も実際にこの左利き用ハサミを使って右手で紙を切ってみましたが、確かに使いにくいです。切れている部分の刃先が隠れて見えないので、細かい作業ができなくて不安です。鉛筆などは左右利き兼用で良いでしょうが、ハサミはそうはいかないのです。
上の画像は、我が家でいつもリビングでつかっている右利き用のはさみです。上の画像の左利き用はさみと比較していただけるとわかると思いますが、ついている刃先の部分が逆になっていますよね。ここが一番大きな違いです。
僕は心の中で「ハンドルのウェーブ形状が違うんじゃないの?」と、思っていたんですが全くの見当はずれでした。世界でもの約10%が左利きと言われているので、これからの世界をストレスなく過ごすためにも左利き用大事ですね。
目の右側で作業するのが右利き用、左側で作業するのが左利き用、そんな風に整理すればわかりやすいですね。切る部分がよくみえないと作業について不安な気持ちになりますよね。それを解消してくれるのが「左利き用はさみ」なのです。
左利きはさみの深い考察をします
「左利きはさみ」について考察していきますと、左手でもするりとハンドルに指が入るように形状を変えてあるとのことでした。僕の予想は間違っていなかったんですね。それならそれでよかったです。これで一安心しました。
しかし、もうひとつの決定的な大きな違いは、2枚の刃のあわせ方です。なぜ、刃の合わせを変えるかというと、理由は2つあります。1つ目の理由は、紙を切っているところを見えるようにするためです。
一般的に、右利きの人は右手ではさみを持ち、はさみの左側から切り口を見ます。このとき、紙の上にくる刃は切り口よりも右側にあり、左から見ると切り口がすっきり見えます。ここの部分は前章で説明した内容ですよね。目の位置なのです。
2つ目の理由は、指の動きに合わせたかみ合わせにして、力を伝えるためです。右利きの場合、親指は左方向に押すようにハンドルを握り、残りの指は右に引っ張るように握ります。切り口部分の刃のかみ合わせが締まり、よく切れます。
しかし、左利きの人が右利き用のはさみを使うと、力の向きが左右逆に伝わってしまい、切り口の刃のかみ合わせを広げることになり、切れ味が悪くなるのです。ここってはさみの機能として一番まずいところなんですよね。
左利き用はさみのベスト5を紹介します
第1位、林刃物の「ALLEX(アレックス)事務用ハサミ 左手用」
第2位、 コクヨ「エアロフィットサクサ グルーレス刃 左手用」
第3位、 長谷川刃物「事務用はさみ 剣先 左手用」
第4位、ソニック「はさみ メガサク3Dエアー 左手用」
第5位、レイメイ藤井「はさみ ソフトリング左手用」
今日は「左利き用はさみ」について考察しました。ご理解いただけましたか?今週はずっとはさみを特集してやってきたので、この考察は面白かったです。物理的に力の働く方向などまで考えたので頭がパンクしそうでした。最後までありがとうございます。