またまた「計算尺(けいさんじゃく)」を買ってきてしまいました。これで我が家には2本目ということになります。どうやって使うのか見当もつかないのですが、とっても刺激的なスタイルをしているので、何とか使いこなせるところまで行きたいです。
そもそも計算尺を使った事ないです
僕は「計算尺(けいさんじゃく)」を使ったことがありません。読者の皆さんも、ほとんどの方が知りませんよね。会社に入った時に、僕の上司が使っていて、昔の人は電卓も使わずにこんな道具で計算していたのかと驚いた記憶があります。
電卓が驚異的なスピードで普及しましたから、この道具にゆっくりと触れ合っている暇さえありませんでしたよね。今でも時々電卓は使います。スマホにも電卓機能がついてます。もう電卓なしでは簡単な計算すら出来ないかも知れないです。
そんな僕なのですが、愛知県津島市にある古雑貨&文房具のお店『25ris(ニコリス)』さんで計算尺を購入してきました。これは、気合いを入れて使い方を覚えないといけないですね。そういうわけで、今日は「計算尺」を深堀していきます。
計算尺って、なに?
計算尺は対数の原理を利用したアナログ式の計算用具であります。棒状のものと円盤状のものがあるらしいですが、円板状のものは見た事がありません。内部的計算はアナログであるが、入力及び出力は目盛りを使ってデジタルとして取り出す構造だそうです。
僕は、この説明を読んでも「対数」を知らないので、何の事かわかりません。
ほとんどのものが乗除算、つまり掛け算と割り算に使われていたらしいけど、三角関数、対数、平方根、立方根などの計算にも用いられたそうなのです。全くもってミラクルな定規であったことは間違いないみたいです。
1970年代頃までは理工学系設計計算や測量などの用途に利用されたそうですが、電卓の登場で市場がなくなり、1980年頃には多くのメーカーが生産中に追い込まれた。最近では、持っている姿を見かけたことすらありませんね。
計算してみましょう!
とりあえずわかりやすそうな「割り算」に挑戦します。
6÷2の計算をするときには・・・
- D尺の「6」にカーソル線を合わせる。
- C尺の「2」をカーソル線に合わせる。
- C尺の「1」に対応するD尺の目盛りは、この解の「3」を指している。
いろいろ試してみましたが、出来るようになりました。計算尺の割り算をマスターしたのです。これからはスマホも電卓もない場合の割り算は僕のテリトリーになりました。こうやって計算するんですね。びっくりしました。
割り算では、下から2番目の「D尺」と3番目の「C尺」を使います。
- D尺の「6」にカーソル線を合わせる。
- C尺の「2」をカーソル線に合わせる。
- C尺の「1」に対応するD尺の目盛りは、この解の「3」を指している。
こうやって解を求めるのです。すごいですね。これが対数の力なんでしょうか?
でも、桁数が増えてきたら、どうやって対応したらいいのでしょうか。非常に深い世界がまだまだ待ち受けている予感がする『計算尺』です。乗除算はこれで出来るということなので、多分何桁になろうとも対応する方法があるのでしょう。
しかし、この作業は電卓と比べたら何十倍も労力がかかります。電卓のおかげで日本の生産性は、何十倍にもなっていたのかも知れないです。こういうのをいじっているうちに、もっとすごい道具がドラえもんのポケットから出てくるかも知れないですよ。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。読者の方に感謝です。