今日は『思考のコンパス』という山口周さんの本をお風呂の中で読んだ。そのなかでも「仮想空間へのシフト」という話を、前書き部分で熱弁されてました。この考えすごく良いと思います。僕らは知らない内にパソコンの前に座らされて、仮想空間で働いているのです。
そんな話に影響されて、今日は長年僕たちを苦しめてきた「暗記」について書きます。
「暗記」のエネルギーは、本当に有効なのか?
僕は「暗記」が苦手だった。能力も集中力なかったが、暗記の意味を知らなかったたからだ。点をつなぎ合わせて、線にして、それを紡いで面にするということが勉強だということに気がつかなかった。「暗記」に意味を見出せなかったのだ。
インターネットのおかげで情報入手が簡単になったのは、間違いない。これからの時代は百メートル走に例えると9秒台で走る人間がゴロゴロ出てくるようになる。その中で、自分がいったい何に取り組むのか決めることが大事になってくる。
そんな中、「暗記」は必要なんだろうか?とよく考えさせられる。記憶していることと、ネットの中にあることが同じ価値になる社会になれば不要なのではないだろうか?そこに使うエネルギーをもっと有効活用すべきでは?と思うのだ。
基礎としての「暗記」は、絶対に必要かも
言語を理解するとか、最低の基礎学力を持っているという面での「暗記」は絶対的に必要であろう。こういう部分の情報取り出しが一瞬でできないことは、大変なロスだからである。簡単な数式が思い出せないと日常生活にも支障が出る。
そういう部分を乗り越えたら「暗記」するまでもなく、「場所」さえ覚えておけば十分なのではないかと思う。そしてそのエネルギーをもっとクリエイティブな仕事に割り当ててもらいたい。生産性の向上に寄与してもらいたいものだ。
日本のホワイトカラーの生産性の低さは、ここにも原因の一つがあると思う。「暗記」みたいなことがチヤホヤされるから、大事な仕事に集中できないのである。ここは教育現場からの抜本的改革を断行してもらいたい。
アメリカの大学では質疑の時間を取らないと大ブーイングらしい、日本の大学で質疑の時間をとったら静まりかえってしまう。大きな文化の違いで、日本教育の大反省がここにあると思っている。皆さんも、考えてもらいたいものだ。
そんな中で懐かしの「暗記」文房具を紹介します
暗記するための文房具は社会人になったら全く使わなくなってしまった。本当に嘆かわしい。でも、僕は点を集める作業として「暗記」をもう一度見直して、本当に自分の中に入れるもの入れないものの取捨をしていきたい。
いいチャンスだと考えています。では、昔懐かしい「暗記」文房具を紹介します。
懐かしくないですか?ゼブラの『チェックセット』です。
赤いペンでチェックして、白いペンで消せて、緑色のシートを乗せると赤色部分が見えなくなるので、そこを繰り返し確認して覚えるタイプです。大流行しましたが、今でも使われているんですかね?今度、高校生に聞いてみますね。
最近は使われていないのでしょうか?『単語帳』です。僕は中学高校の定期試験になると、まずこれを作ることから始めていました。覚えたいことをここに書いて、裏面に答えを書いて繰り返し覚えるのです。風呂でもトイレでも持ち込んで使ってました。
ヤマトから『メモックロールテープ』という商品が出ていました。知らなかったなぁ。これはチェックペンと同じ働きをするんでしょうね。それがテープになっただけですが、考えたものですね。ちょっと驚きましたよ。
当然のようにスマホのアプリを使った暗記用品も出ています。ぺんてるが出している『アンキスナップ』すごいですよね。使っている人が見えましたら、感想を教えてください。スマホで暗記ですか・・・そりゃそうですわね。
勉強ってなんだろう?
僕なりの勉強の定義は「点をつなぎ合わせて、線にして、それを紡いで面にする。その面にした布を何が必要とされているのか見極めて服を作り上げる」ようなことだと考えています。その点を集めるのが「暗記」ですよね。
そんな風に勉強の意味を自分の言葉で言えるようにしてから、取り組むといいと思います。今日は夏休みに見失いいやすい勉強について考えました。