新入社員時代の思い出
若い頃は、プレゼン資料ができた後に想定される質問にどう答えるかを四苦八苦して考え、湯水のように時間を使っていました。結局、プレゼンしても何の質問もなく、さらりと終わってしまったときには、昨夜の備えは一体なんだったのかと思いました。
得体の知れない恐怖と戦っていると、こうなってしまいます。僕の場合は、ケチがつけられないように、そしてそのことで晒し者にならないように努力していたのですが、振り返ってみると、ただ怖がっていただけに過ぎなかったです。本当に無駄でしたね。
年齢を重ねて、その恐怖が薄らいできたので、仕事は数倍早くなりました。タイムマシンで、そんなに怖がらなくていいんだよと、過去の自分に言い聞かせてあげたいです。そうしたら、有意義に限られた時間をもっと素敵なことをすることに使えますからね。
今日は、そんなイントロから文房具紹介に入っていきますね。
やさしい色の魔法です
文房具の世界では、色合いという要素が驚くほど大きな力を持っています。特に、ノートには色を添えることで、記憶の定着が強くなることは明らか。そんな中、やさしく寄り添うような色味を持ったマーカー「マイルドライナー」は、静かな革命児でした。
ゼブラから2009年に発売されたこのラインマーカーは、従来の強いキツい色合いの蛍光ペンとは一線を画していました。名前の通り、マイルドな発色が最大の特徴で、ページの中にあっても主張しすぎず、目にやさしい邪魔しない色合いであったのです。
はじめて試し書きしたとき、その色合いにふっと肩の力が抜けたのを覚えています。こういう文房具が欲しかったんだ、と。このマーカーは、瞬く間に主流への階段を駆け上っていき、ロングセラー文房具としていまなお売れ続けているのです。
まさに、やさしい魔法の色合いの勝利です。
マイルドライナーの魅力
このペンが真価を発揮するのは、学習や手帳の整理に使ったときです。たとえば、注意喚起のためのラインでも、マイルドブルーやマイルドグリーンを選べば、視線はそこに自然と誘導されつつも、目が疲れないのです。実にストレスフリーに使えます。
さらに魅力的なのは、豊富なカラーバリエーションの多さです。最初は「マイルドピンク」や「マイルドグレー」など控えめな色合いが多かったのですが、ゼブラさんの仕掛けのおかげで多くのシリーズモノなども登場し、選ぶ楽しさがぐっと増しました。
筆記具としての基本性能も申し分ないです。しっかりした発色なのに裏抜けしにくく、平芯と細芯のダブルヘッド仕様で使い勝手も良い。一本でラインも書けるし、文字だって書ける。思考を重ねる、そして優しく彩色する道具としての完成度が高いのです。
マイルドライナーは、ただの蛍光ペンではない。
書くこと、整理すること、記録することを、少しだけ楽しく、少しだけ自分らしくしてくれる文房具なのです。そんな小さな変化が、日々の思考や感情に静かな彩りを与えてくれるのです。それが、僕がこのペンを愛用する理由のひとつとなっています。


サブブログに書いた渾身の記事
このマイルドライナーいいでしょ。今年の「おかざき文具博」前売りチケット購入特典です。僕は、あまりにもったいなくてまだ使えていません。
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