僕は、今まで何百本も筆記具を試してきました。それは、握り方が悪いのと妙に力を入れて書いてしまうのために生じる、指の痛みをストレスに感じていたからです。持ち方を変えたり、ラバー付きの筆記具に変えたのですが、上手くいきませんでした。
毎年書いていた年賀状は僕の大きなストレスでした。印刷では失礼だと思い込んでいた僕は手書きにこだわっていました。そんなとき「万年筆」に出会いました。そのおかげてこの作業が苦ではなくなったのです。道具が変わるだけで世界が変わりました。
さらには、仕事でも「万年筆」を使うようになりました。今では朱入れまでも「万年筆」です。書くことをストレスに感じなくなると、思考がスムーズに紙に落とせます。そうすると推敲に集中出来るので、作業効率が大幅にアップするのです。
今までの僕は、書くことへの苦痛から逃げるために勉強を放棄してきた部分があります。お恥ずかしい話ですが、高校を卒業するまでミクロマンを机の中に隠し持っていて、受験勉強の合間にそれで遊んでいました。思い出すと相当気持ち悪いです(笑)
今日は「万年筆」と、どう長く付き合うかという内容をまとめてみました。
「万年筆」と長く付き合う方法
僕が「万年筆」と長く付き合えるようになったのは、こんな3つのことからです。
- 憧れの美しいデザインのものを購入した
- そしてそれは今までの常識をひっくり返すほど高額
- 毎週定期的にインクフローチェックと洗浄
1番2番は好きになるという大前提のために考えてあります。問題は3番が出来るかどうかです。僕はボールペンをもう使いたくなかったので、この3番を継続することが出来ました。「そんな暇ないよ!」という人は、数ヶ月に1度文房具専門店の人に任せても良いかもです。
周囲の人の傾向を見ると、インクが詰まると万年筆が嫌になってしまうということが明らかです。ほぼメンテナンスフリーのボールペンは、何も考えずに使えますからね。ここをちゃんと乗り越えることが出来さえすれば、あなたも万年筆が使えます。
僕は日曜日の朝、新聞を読みながら手持ちの万年筆のコンバーターからインクを抜いて、またインク瓶から吸い上げるということをしています。たった、これだけのことでも、インクフローを保つことが出来ます。毎日使うことは難しいですからね。
さらさらと書くことが出来ると「万年筆」のことが好きになっていきます。好きになると、書き癖が「万年筆」に乗り移っていきます。そうなると、さらに愛着が湧いてきて御世話できるようになるのです。
万年筆で字を書くこと、そして長く付き合うこと
どうして「万年筆」で字を書くのか?
それはストレスなく思考を紙に落とし、クリエイティブなことに集中するため。
どうしたら長く付き合えるのか?
それは素敵なデザインのものを選び、まず好きになること。そしてインク詰まりをなくして嫌いにならないように努力することです。
こんな観点で「万年筆」とお付き合いしてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の画像はブングボックスさんの表参道店さんの撮影許可をいただいて掲載しております。素敵なお店ですので、是非ともご訪問ください。お手ごろ価格の万年筆から貴重なものまで幅広く取り揃えてありますので、きっと素敵な1本がみつかりますよ。