
文房具ブロガーの猪口フミヒロです。
今回紹介したいのは、ゼブラ株式会社の「スタイラスツーウェイ」です。ついに発売されましたね。反響はどうなんでしょうか。売れ行きがとても楽しみです。実はこのペンのことを初めて聞いたときは僕も「本当にそんなペンできるの?」と思いました。
なぜなら、紙にはボールペンとして書けて、iPadにはスタイラスペンとして、そのまま書けるということだったからです。普通なら、紙に書くときはボールペン、iPadを操作するときはスタイラスペンに持ち替えますよね。これなら、持ち替えがありません。
紙からiPadへ、iPadから紙へ。ペンを持ち替えず、そのまま使える。これが、この商品の最大の魅力です。実物を持って試すまでは、そんなことができるのだろうかという気持ちが拭い去れなかったです。でも、使ってみて感動しましたよ。

5年かけて開発されたペン
「スタイラスツーウェイ」は、ゼブラとエレコムが共同開発したスタイラスボールペンです。なんと開発期間は約5年。2026年7月31日に発売されました。僕が最初にこの話を聞いたときも驚きましたが、詳しく調べてみると、完成までの苦労がわかります。
紙ではしっかりインクが出る。でも、iPadの画面ではインクを出さずにスタイラスとして使える。この相反する性能を実現するため、70以上のチップとインクの組み合わせを検証し、インクの試作は400以上にも及んだそうです。いやあ、すごいですね。
文房具好きとしては、こういう開発秘話を知るだけでもワクワクします。
ボールペンの「弱点」を利用した!
では、どうしてそんなことができるのでしょうか。ポイントは、ボールペンのペン先にある「ボール」です。紙の上ではボールが転がるので、インクが出ます。ところが、iPadのようなツルツルした面では、ボールがうまく転がりません。
ゼブラは、このボールペンの性質に着目しました。
つまり、紙ではボールを転がしてインクを出す。iPadではボールが転がらないことでインクを出さない。そして、iPadではスタイラスとして機能する。ボールペンの「苦手なこと」を、逆に利用してしまったわけです。これは面白い発想ですよね。

紙からiPadへ、切り替え不要
実際に使ってみると、この「持ち替えない」という感覚がとても新鮮です。紙にメモを書いていて、「あ、これはiPadに残しておきたい」と思ったら、そのままiPadへ。
逆にiPadを操作していて、「これは紙にちょっとメモしておこう」と思ったら、そのままノートへ。ペンを探す必要もありません。この数秒の違いが、実は大きいんですよね。
特に、アイデアを考えている途中などは、道具を持ち替えることで思考が途切れてしまうことがあります。「スタイラスツーウェイ」は、そんな小さなストレスを減らしてくれるペンだと思いました。
iPadの画面にインクは付かないの?
ここは、僕もかなり気になったところです。「ボールペンなのにiPadへ書いたら、インクが付いてしまうんじゃないの?」当然そう思いますよね。このペンは、専用に開発されたチップとインクによって、iPad上ではインクが出にくいように設計されています。
ただし、メーカーでは推奨フィルムの使用を案内しています。「どんな保護フィルムでも大丈夫」というわけではありませんので、購入する場合は対応するフィルムも確認しておくと安心です。
パームリジェクション機能にも対応です。iPadに手を置きながら書いても、手のひらなどによる誤操作を防いでくれます。紙に書くときと同じような感覚でiPadを使えるのは嬉しいですね。

約30分の充電で約7時間
電子機器でもあるので、充電が必要です。充電はUSB Type-C。約30分でフル充電でき、連続使用時間は約7時間です。さらに約10分操作しないとオートスリープする仕様になっています。
毎日使うものだからこそ、充電の手間が少ないのはありがたいですね。
そして、文房具好きとしてもう一つ嬉しいのが「替芯」です。インクがなくなったら、本体ごと買い替えるのではなく、専用替芯に交換できます。こういうところに、ちゃんと「筆記具」としての考え方が残っているのが嬉しいです。
対応iPadは確認してください
一つ注意しておきたいのが、対応機種です。「iPadなら全部使える」というわけではありません。対応機種には条件がありますので、購入前にゼブラやエレコムの公式サイトで、自分のiPadが対応しているか確認することをおすすめします。
ここは大切なポイントです。
2026年の今だからこそ面白い
僕はこれまで、たくさんの文房具を見てきました。
書きやすいボールペン。
便利なノート。
仕事を効率化してくれる小物。
本当にいろいろあります。
でも「スタイラスツーウェイ」は、ちょっと違います。単純に「もっと書きやすいペンを作ろう」という商品ではありません。紙とデジタルを、どうやって自然につなげるか。そこから考えられているのだと思います。
学校でも仕事でも、iPadやタブレットを使う機会はすっかり当たり前になりました。だからといって、紙がなくなったわけではありません。紙には紙の良さがあります。デジタルにはデジタルの良さがあります。
だったら、どちらか一方を選ぶのではなく、両方をうまく使えばいい。「スタイラスツーウェイ」は、その考え方を1本のペンにしたように感じます。
文房具は「なくす」のではなく「つなぐ」
僕は文房具が大好きです。だからこそ、デジタル化が進んでも紙の文房具には残ってほしいと思っています。でも、デジタルを否定する必要もありません。
紙とiPad。
アナログとデジタル。
その間を自由に行ったり来たりできれば、もっと便利になるはずです。「スタイラスツーウェイ」は、そんな未来を感じさせてくれる1本でした。最初に聞いたときは「本当にできるの?」と思った僕ですが、実際に使ってみると、その発想と技術に納得しました。
ペンを持ち替えない。たったそれだけのことなのですが、使ってみると意外なほど快適です。これからの筆記具は、紙かデジタルかを選ぶのではなく、その両方をつないでいく方向に進んでいくのかもしれません。
文房具好きとして、これからどんな「新しい書く道具」が登場するのか。ますます楽しみになってきました。
(※今回はゼブラさんに商品をお借りしてレビューを執筆しています。記事内容はYahoo!ニュースのガイドラインに基づき、公平中立に制作しています。)
※商品の詳しい仕様、対応機種、使用上の注意については、メーカー公式サイトをご確認ください。
こちらから手軽に買えます
価格は税込16,500円(税抜15,000円)とのことです。どうなるのか楽しみです。

