「文房具朝食会@名古屋」という文房具好きが集まるコミュニティを主催していますフミヒロと申します。並行してこのブログ「文房具ビズ@本と文房具とスグレモノ」も書いております。毎日文房具情報を発信しておりますので、今後もよろしくお願いいたします。
僕は毎週のように、近所の喫茶店で、このブログ記事を書き溜めています。家にいると、どうしてもだらだらしてしまい、最後には寝てしまって作業が全くはかどらないからです。昔から、仕事も受験勉強も、家では全く出来ない人間でした。
でも、そんな自分の特性がよくわかっているの良いこともあります。昔から内向的な性格で人と話をするのが面倒くさいのですが、外に出るとそういうわけにはいかないのです。その環境が僕を社交的にして、文房具朝食会@名古屋を主催までさせています。
さらには草野球チームの監督をしたり、外部のセミナーに単独参加したり、昔の僕からみたら離れわざのようなことまでやってのけるようになっているのです。本当にありがたい話です。こういう部分は、感謝しないといけないなぁと思っています。
そんな僕にコジマトペの店長から注文が入りました。「なんとか、この出なくなった万年筆を直してあげてくれませんか?」あれ?これ、先々週、文房具朝食会@名古屋で話していた夢が叶っちゃったじゃないですか!僕はこう答えました。
「もしかしたら、万年筆をダメにしちゃうかも知れませんが良いでしょうか?良いならトライしてみましょう!」そして交渉成立したので、僕は急いでこの万年筆を持ち帰り、メンテナンスを開始しました。
ここに書いていることは、超我流調整が入っていますので、絶対に真似しないようにしてください。真似するなら自己責任でお願いします。基本はちゃんとしたところに修理依頼を出して対処されることをお勧めいたします。
では、僕の我流万年筆調整をしょうかいしますね!
そもそも万年筆のカートリッジインクが固まっていました
万年筆を確認したところ、インクカートリッジのインクが固まってました。さらには、ペン先に残っていたインクもカチカチに固まっていたので、とてもインクが流れて書ける状態ではなかったのです。まず、ここからです。
僕はペンズアレイタケウチさんの店員さんにお願いして、超音波洗浄機でペン先を洗ってもらいました。これはすごい設備で超音波で振動を与えて、インクの溶解を促進するという一家に一台あっても良いくらいの設備です。
これを4回くらい繰り返してもらい、おおかたのインクつまりを解消しました。仕上げにぬるま湯をペットボトルに入れて一晩つけておきました。仕上げはタオルを巻きつけてドライヤーで強制乾燥させました。本当は自然乾燥が良いんでしょうけどね。
極細のペン先はデリケート過ぎるなぁ
カートリッジを新しいものに変えて、インクフローを確かめて出来上がりなんですが、インクは出ません。よくよく調べてみると、極細のためにペン先の絞りがきつくて、簡単にはインクが流れてこないような状態になっているんです。
ここは『趣味の文具箱vol46』を、じっくり参照願います。
恐ろしいくらいの内容で、万年筆の調整の技が掲載されています。今月号は買わないと損ですので、急いで買い求めました。ペンズアレイさんでは最後の一冊を僕が買いましいたので、サンプルしか残ってません。再入荷するのかなぁ?
僕は調整のプロではないので、めちゃ我流ですけど、ルーペでペン先を確認したり、ラッピングペーパーでこすったり、磨いたりしてみました。竹内さちよ先生の教えを試行錯誤したりしながら、頑張ってみたのです。
すると、なんとか万年筆らしく書くことが出来るようになってきました。
この万年筆を使って依頼者にお手紙を書くことも出来るまでに、このペンを立ち直らせました。まるで、不良少年を説得して再び高校に通わせることが出来たかのような達成感です。これはクセになりますね。
万年筆はこの世で一番優れた筆記具です。そう言い切れるくらいすごいのです。書きやすさ、美しさ、そして効率性、何をとっても飛び抜けています。そんな万年筆をもっともっと僕たちの身近なものにしていきたいですね。
その夢は竹内さちよさんの夢でもあります。僕は彼女のその夢のお手伝いがちょっとでも良いから出来ると良いなぁと思っております。万年筆好きのみなさん、是非是非一緒に、万年筆を世界に普及させましょう。よろしくお願いします。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。感謝です。