- どうして小学生はシャープペンシルの使用を禁止されているの?
- 「シャープ芯」に求められることは何でしょう
- そこで考えられた「シャープ芯」の原料は・・・
- 「シャープ芯」の作り方
- 合わせて読みたい「鉛筆」の過去記事
どうして小学生はシャープペンシルの使用を禁止されているの?
そんな話題をブログにアップしたら大いに盛り上がりました。みなさんも疑問に思っていたり、おかしいなと思ってみえたんですね。そして、たくさんの意見をいただきましたが、はやり「握力の無さ」を理由にされていた方が多かったようです。
面白いですね~♪
今日は、もう少し「シャープ芯」について調べてみましょう!
「シャープ芯」に求められることは何でしょう
1、もちろん、細くても折れないこと。
2、細くても、濃く書けること。
3、滑らかに書けること。
この3点に絞られますよね!この3つの観点を満足するために文房具メーカーは日夜研究開発を続けてきました。2番を満足するためには、芯の粒子を細かくするしかなくて、鉛筆と同じ材質では難しかったのです。
そこで考えられた「シャープ芯」の原料は・・・
はじめは鉛筆芯と同様に、主原料である黒鉛と結合剤である粘土を焼結させたものでした。しかし、芯径を細くすると十分な強度が得られず、1.0、1.5mm程度のものでした。
その後、細くて強い芯が求められ、有機物を焼いて結合剤とする製法が発見され、現在の高分子焼成芯が開発されました。原材料は黒鉛と高分子樹脂ですが、完成芯は樹脂が炭素化していますので炭素100%と言えます。
「シャープ芯」の作り方
シャープ芯は、「混合→混練→押出成型→焼成→浸油→切断→包装」 の工程を経て作られます。 原料の黒鉛と樹脂の親和性を高めるためにロールにより混練します。予備的な熱処理を行い、1200℃程度で焼成を行います。濃さ、滑らかさを付与する目的で油状物を浸透させ、一定寸法に切断しケースに入れてできあがり、です。
かなりプラスチックの作り方に近いですよね。粘度を使っている鉛筆芯とは、かなり違いますね。間違いなく硬く結合した細くても折れない、なおかつ含油効果による滑らか書き味が生まれたのです!

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今回参考にさせていただいたのが、トンボ鉛筆の「鉛筆の歴史」です。以前から何度も訪問するホームページですが、全く飽きがこない楽園です!