以前、文房具朝食会@名古屋に参加いただいたメンバーの方から、こんな質問がありました。とっても素朴で良い質問ですので、ブログにあげておこうと思いつきました。質問はこんな内容です。みなさんも感じたことありますよね?
猪口さん、こんばんは一つ質問ですが、
色鉛筆もよく消える消しゴムって、ありますか?
鉛筆はあんなに綺麗に消しゴムで消えるのに、色鉛筆で書いたものは何度消しゴムで擦ってもうまく消えない・・・同じ「鉛筆」であるはずなのに、どうしてなんだろう?僕も同じような疑問を持っていました。
最近、「色鉛筆」の記事が続いたので、この質問にも答えておきますね。
はい、では疑問に答えましょう!
まずは、消せる「消しゴム」はあるのか?
一応、あります。SEEDが出している「CP-10」が色鉛筆に対してよく消える消しゴムとして定評があります。でも、相性もありますのでやってみないと分かりません。
色鉛筆/軟らかい鉛筆用 消しゴム【グリーン】 CP-10 GR
次に、どうしてうまく消えないのか?
一般的な鉛筆の芯
・黒鉛と粘土をこねて焼結する
→筆記状態では、紙の表面に黒鉛の粒子が乗っているだけ
→消しゴムで粒子を吸着しやすい
一般的な色鉛筆の芯
・蜜蝋や油性ワックスと顔料を混ぜて固めただけ
(焼結すると色素が変色してしまうので)
・黒鉛と粘土をこねて焼結する
→筆記状態では、紙の表面に黒鉛の粒子が乗っているだけ
→消しゴムで粒子を吸着しやすい
一般的な色鉛筆の芯
・蜜蝋や油性ワックスと顔料を混ぜて固めただけ
(焼結すると色素が変色してしまうので)
鉛筆の黒鉛と粘土の焼成物は紙に浸み込んでいかないので、消しゴムでうまく絡めとることができるのです。反対に色鉛筆は「蜜蠟や油性ワックスと顔料」の合成物であるため消しゴムで消えないのです。
ちょっと実験してみましょう!
ちょっとスケッチブックの上に3つのグルグルを書いてみました。
最初は軽く擦るだけと注意書きにありましたので、そっと対応します。意外にたくさんの消しゴムのカスが出て驚きました。ここに秘密があるのかも知れません。
最後にちょっと強めに擦ってやると、消えました!すごいです!
色鉛筆をどうしても消したいという人には、こちらをお勧めします。