僕はこの「起き上がり小法師」タイプの修正テープを地味に使っている。文房具好きの友人が鳩サブレで有名な鎌倉のお店で買ってきてくれたものだ。とても嬉しかったので大事に使っている。一度はそのお店に行ってみたいものだと思っている。
「起き上がり小法師」と呼ばれるだけあって、倒れそうになっても何度でも立ち上がってくる。この根性は見上げたものだ。僕もこういう人間になりたいが、打たれ弱いので無理だと思う。一度倒されたら体力が回復するまで起きるつもりはない。
そんな彼が僕の方を見ている。デスクに常備してあるので毎日目を合わすことになっているが、つぶらな瞳で見つめてくるので照れてしまう。どんなに見つめても、僕はそう簡単に変わらないので、申し訳ないと思っている。
超ロングセラー新書『生物と無生物のあいだ』の中で著者の福岡伸一先生は、生物は自己複製することができるものと定義付けして大いに反響を巻き起こした。生物と無生物のあいだに線を引いたのだ。これを読んで少年たちは興奮したのだった。
でも僕的に定義付けするとしたら「こちらの意に反して動くもの」は、生きていなくても生物のように感じる。いや、感じてしまう!「起き上がり小法師」がゆらゆら揺れているのを見ると、生きていて話しかけてくるんではないかと妄想する。
僕は仕事中に「大丈夫だって!」とか「頑張りますか!」とか、この修正テープに話しかけることが多くなった。年齢を重ねると自分でも不可解なことが、たくさん起こるようになってしまった。悲しくて愛おしい中年男子である。
一番有名なミドリの「スイングバード」です!
この起き上がり小法師タイプの修正テープで一番有名なのは「ミドリのスイングバード」でしょう!素晴らしいと思うのは、思い切って「目」がないこと。最初は抵抗ありましたが、なきゃないで良いものですよ(*^_^*)
最近文房具店でまた見かけるようになりましたので、文房具ブームかも!
上司にも部下にも嫌われているおじさんは、これを友達にして頑張りましょう。