東京銀座の佐々木商店「つやふきん」
「つやふきん」って知っていますか?僕は勿論知りませんでしたが、古来から有名な木製品などの艶出しに使われてきた磨き用の布なんだそうです。今日はちょっとこの「つやふきん」についての旅に出たいと思います。
僕は先日、木軸のボールペンを自分用に買ったのです。その素材が楓(メープル)で今まで使ったことのない爽やかな明るい色だったので、ペンズアレイのGMから「つやふきんで磨きなさいよ」とアドバイスされたことがきっかけです。
「つやふきん」
銀座一丁目「佐々木のつやふきん」と申せば誰方様も昔から御存じの艶出しふきんで御座います。制作販売し初めてから百四十年以上の月日が過ぎました。黄色木綿の何でも無いような、ただの木綿ふきんのやうに見えましても実は色々の作用を致します。
箪笥、茶箪笥、床の間、違い棚、机、琴、三味線、楽器、其他黒檀、朱檀、埋木や総ての唐木細工の品々等此のつやふきんに依ってぴかぴかと心地よい光を増します。真鍮製や銅鉄製の器物もつやふきんで拭へば錆止めの作用をいたし何かと御便利で御座います。一度使用された方には此のつやふきんでなくては、何もかも綺麗にならぬと一般の御定評で御座います。
つやふきん 佐々木商店謹製 東京・銀座
同封の説明書にこんな文書がしたためられておりました。
なんという自信に満ち溢れた説明文なんでしょう・・・びっくりしました。まあ、歴史を超えて生き残っているものなので当然といえば当然かも知れませんね。
どうやら佐々木商店というのは煙草屋さんで、「つやふきん」は元々パイプを磨くのに使った布みたいですね。すごく良い感じなので、僕の周囲にある木製品を磨きまくってみようと思います。ぴかぴかにしてやろうと気合が入ってます(笑)
僕は全く知りませんでしたが、世の中には面白いものが沢山ありますね~こういう先人の知恵をどんどん吸収して楽しい世の中にしていきたいですね~