- 三菱鉛筆博物館で学ぶ「鉛筆の豆知識」
- 「鉛筆」は、何で出来ているのか?
- 「鉛筆」は何故書けるのか、何故消せるのか?
- 芯の硬さは、どう決まるのか?
- 「鉛筆の硬度」は、何種類あるのですか?
- シャープペンシルの芯は一体どうなっているのか?
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三菱鉛筆博物館で学ぶ「鉛筆の豆知識」
色々なところで「鉛筆」の話をしていますが、今日は三菱鉛筆博物館資料を基にして、もう一度おさらいしてみましょう。「鉛筆」は劣化が少なくて安価で安定して書ける僕たちが最初に触る筆記具です。この豆知識は押さえておきたいですね。
そうすれば子供たちとも共通の話題で盛り上がることが出来ますよ!どんどん話が合わなくなってきて困っているお父さんに贈ります。それでは、お楽しみください。
「鉛筆」は、何で出来ているのか?
○芯(しん)・墨芯
黒鉛とねんどでできています。(黒鉛(こくえん)は中国・ブラジル・スリランカから輸入しています。ねんどはドイツ・イギリスから輸入しています)
○色芯
ねんどは使わず、色を出すための顔料(がんりょう)、書き味のためのタルクやロウ、固めるためののりなどで出来ています。
○木
軸木には主にアメリカ・カリフォルニア州のシエラ・ネバダ山中に育つインセンスシダーが使われています。加工されてスラットと呼ばれる板になって日本へ運ばれてきます。インセンスシダーはヒノキの1種で、高さ30メートル、直径1メートルにもなる大きな木です。
「鉛筆」は何故書けるのか、何故消せるのか?
鉛筆の芯(しん)が紙にあたった所から少しずつくだけ、くだけた芯に含まれている黒鉛(こくえん)が紙の繊維(せんい)にくっつき、書くことができます。
何故消せるのか?という問いに対しては、紙にのっている黒鉛(こくえん)の粒は始め消しゴムの表面にくっつき、次に消しかすに包み込まれて紙と消しゴム表面から除かれます。ということです。
芯の硬さは、どう決まるのか?
ねんどと黒鉛(こくえん)の割合で決まります。
例えば、HBの場合、黒鉛7に対し、粘土3です。粘土の割合が多ければ多いほど、芯はかたく色はうすくなります。鉛筆についているH、B、Fといった記号は、芯(しん)のこさとかたさを表すもの。HはHARD(ハード:かたい)、BはBLACK(ブラック:黒い)の略字で、Hの数字が多いほどうすくかたい芯を示し、反対にBの数字が多いほどこくやわらかい芯を示します。
FはFIRM(ファーム:しっかりした)という意味で、HとHBの中間のこさとかたさを持った芯のことです。
「鉛筆の硬度」は、何種類あるのですか?
10Hから10Bの22種類です。全部そろえたいと思いませんか?僕はうずうずします。
シャープペンシルの芯は一体どうなっているのか?
普通のえんぴつの芯は黒鉛(こくえん)とねんどを焼き固めたものですが、シャープペンシルの替芯は、ねんどの代わりにプラスチックを使用しています。
そして普通の芯よりもずっとよく練り合わせて作られています。
このためねんどを使ったときにはできないような高強度な芯となります。
以上です。このくらいの知識さえあれば、あなたは「鉛筆博士」として君臨できます。ぜひぜひご活用ください。最後までお付き合いくださり、ありがとうございます!