
文房具ブロガーの猪口フミヒロです。
今日は、ちょっと懐かしい文房具を紹介します。ステッドラー日本株式会社の「メッシュ字消し板」です。「えっ、何に使うものなの?」そう思った方もいらっしゃるかもしれません。製図用として使われたアイテムで、細かい部分をピンポイントで消せます。
使い方は、またあとで説明するようにしますが、点や線などをこの空いている窓部分にあわせて消しゴムで消すのです。余分な部分まで消さずに済んで、本当に便利でした。最近はめっきり手書きすることが少なくなったので忘れていましたが、また使います。
ラフなデザインやアイデア出しは、いまだに鉛筆か太めのシャープペンシルを使ってブレストをしています。こんな感じで汗をかきながら知恵を絞る時間も、僕にとっては大事です。自分磨きをしなくては、成長はありえないですからね。
こんな「字消し板」を使わなくても、消しゴムといえばスティックタイプや電動タイプなど、いろいろなものがあります。繊細なタッチで消すことができるアイテムも増えていますよね。でも、昔の製図の現場では、こうした「字消し板」が活躍していました。
実は僕、この文房具にちょっとした思い出があります。


先輩からもらった「字消し板」
僕も学生時代に、少しだけ製図を習ったことがあります。ですから、この「字消し板」の存在を知っていてもおかしくなかったのですが、当時の僕は知りませんでした。会社に入ってから、その存在を知ったのです。
ある日、近くに座っていた先輩が、製図用のシャープペンシルと一緒に「字消し板」を使っていました。それが、なんだかとても格好よく見えたんですよね。「そんな文房具があるんだ!」と興味津々。
僕も使ってみたくなって、先輩の字消し板をよく借りていました。するとある日、先輩が、「なんだ? 欲しいのか? 2個持っているから1個あげるよ」と言ってくれたのです。これは嬉しかったですね。
ありがたく譲っていただき、それ以来、僕もその「字消し板」を愛用するようになりました。文房具って不思議です。値段の高いものだから思い出に残るとは限りません。
誰かからもらったとか、初めて使った時の感覚とか、そういう小さな出来事が、その文房具を特別なものにしてくれるんですよね。

そもそも「字消し板」って何?
字消し板は、消したい部分だけを狙って消すための道具です。普通の消しゴムで文字を消そうとすると、近くにある文字まで一緒に消してしまうことがあります。そんな時に便利なのが、この字消し板です。
板にはいろいろな形や大きさの穴が開いていて、消したい部分に穴を合わせ、その上から消しゴムをかけます。すると、周囲を守りながら、狙ったところだけをピンポイントで消すことができます。
製図など、細かな作業をする場面では、とても理にかなった道具なんですね。今回紹介するのは、ステンレス製の「メッシュ字消し板」です。メッシュになっているため、その向こう側が透けて見えます。これが実際に使ってみると、なかなか便利なんです。

本当に狙ったところだけ消せるの?
では、実際に使ってみましょう。今回は1〜5まで、5本の線を引いてみました。この中から、3番の線だけを狙って消してみます。字消し板を3番の線に合わせます。メッシュになっているので、板を置いた状態でも周囲の線が見えます。
「この位置で大丈夫かな?」と確認しながら作業できるのがいいですね。
そして、消しゴムをかけます。すると……。ちゃんと3番の線だけを消すことができました。これは気持ちいい!普通の消しゴムで大雑把に消すのとは、まったく違います。
「ここだけ消したい」という時に、しっかり応えてくれる道具です。


ステンレス製で薄くて丈夫
この「メッシュ字消し板」はステンレス製です。サイズは59×94×0.1mm、重量は3.5g。とても薄くて軽いのですが、ステンレス製なので折れや曲がりに強いのも特徴です。価格は495円(税込)。メッシュではない「字消し板」は220円(税込)です。
どちらもステッドラーの製品ですが、メッシュタイプは透けて見えるところが大きな魅力ですね。製図をする人だけが使う専門的な道具かと思っていましたが、こうして実際に使ってみると、普段の筆記でも活躍してくれそうです。
僕は今でも「ラフ」を鉛筆で描きます
最近は鉛筆を使う機会がずいぶん減りました。そのため、昔愛用していた字消し板の存在も、すっかり忘れていたんです。でも僕は、企画を考える時には今でも鉛筆を使います。パソコンで文章を書くことが多い毎日ですが、頭の中にあるアイデアを整理する時には、紙と鉛筆が頼りになります。
思考を止めたくないので、なるべく消さずに書き進めます。ただ、あとから読み返して推敲する時には、書き加えたり、消したりすることもあります。そんな時に「字消し板」があると便利なんですよね。
「この一部分だけ消したい」という場面は、意外とあります。

懐かしい文房具には、思い出が詰まっている
今回、久しぶりに字消し板を手にとってみて、昔のことをいろいろ思い出しました。
先輩の机の上にあった製図用シャープペンシル。
それと一緒に使われていた、見慣れない金属製の板。
「なんだか格好いいな」と思って、借りていた自分。
そして、「1個あげるよ」と譲ってもらった時の嬉しさ。
文房具を長く使っていると、道具そのものだけでなく、その周りにあった出来事まで一緒に思い出せるようになります。だから僕は、古い文房具を見るのが好きなのかもしれません。新しい便利な文房具ももちろん楽しいのですが、昔から残っている文房具には、また違った魅力があります。
今回の「メッシュ字消し板」も、そんな一品です。今でも文房具店やネットショップなどで見つけることができます。「狙ったところだけ消したい」という方はもちろん、製図や細かな作業をする方にもおすすめです。
そして何より、「こんな文房具、昔あったなあ」と思った方には、ぜひ一度手にとってみてほしいです。文房具は、使うだけではなく、思い出まで連れてきてくれる。そんなことを改めて感じさせてくれた「メッシュ字消し板」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これからも、身近で使える文房具や、ちょっと懐かしい文房具の魅力を発信していきます。ぜひ、また遊びにいらしてくださいね。