
文房具ブロガーの猪口フミヒロです。
毎日、文房具について書いていると、「今年は一体、何本のペンを買ったんだろう」「何冊のノートを手に取ったんだろう」と、ときどき自分でもわからなくなります。
新製品が出れば気になります。限定色が出れば欲しくなります。文房具屋さんに行けば、予定になかったものまで買ってしまいます。……これは、文房具好きの宿命ですね(笑)。
そんな僕の2026年も、あっという間に半年が過ぎました。そこで今回は、2026年1月から6月までにこのブログで紹介した文房具の中から、僕自身が「これは印象に残った!」と思うものを5つ選んでみたいと思います。
価格や機能だけで順位を決めたわけではありません。実際に使ってみて感じたこと。長く使いたいと思ったこと。「こんな文房具があったのか!」と驚いたこと。そして、記事を書いていて特に楽しかったもの。そんな僕自身の感覚を大切にして選びました。
それでは、2026年上半期の「猪口フミヒロ的ベスト5」、いってみましょう。
第5位 「フィットライン」――上半期、一番使った蛍光ペン

まず紹介したいのが、ぺんてるの「フィットライン」です。実はこの商品、僕自身が「2026年上半期一番使った文房具」として記事にしています。
文房具は、買った瞬間がピークになるものもあります。ところが、本当に優秀な文房具は違います。
- 気がつけば毎日使っている。
- 机の上に置いてある。
- ペンケースから自然に取り出している。
- そして、使っていることすら意識しなくなる。
「フィットライン」は、僕にとってまさにそんな存在でした。
文房具を紹介するブログを書いていると、どうしても「新しいもの」に目が向きます。でも、半年間を振り返ってみると、結局よく使ったのは、こういう身近な道具だったりするんですよね。この「使った回数」という視点は、文房具選びでは意外と大切です。
実は、僕は会社でも仕事で原稿を書いていました。編纂の仕事をしていたのです。家に帰ってからも文房具ブログを書いて、さらには早朝からまた記事編纂に入るという生活でした。こういうことが嫌いだったら気が狂っていたと思います(笑)。
第4位 「ユニボール ゼント シグニチャーモデル」――キャップの抜き差しが気持ちいい

2026年のスタートとともに、僕が夢中になった筆記具のひとつです。「やっと買えました!」というタイトルからもわかるように、これは手に入れたときからテンションが上がりました。特に気に入っているのが、キャップを抜き差しする感覚です。
文房具は、書くための道具です。それなのに、書く前の「持つ」「開ける」「キャップを外す」という所作まで気持ちいい。こういうところに、筆記具の面白さがあります。いつも、胸のポケットに挿してヘビーに使っていました。実に使いやすかったです。
その後、0.38mmも追加購入してしまいました。一本買って満足するのではなく、違う太さまで欲しくなる。文房具好きの財布にとっては、なかなか危険な存在です(笑)。でも、それだけ「もっと使ってみたい」と思わせる魅力があったということ。
2026年前半を振り返るうえで、外せない一本です。
第3位 「ケセラ」――えっ、削って消すボールペン!?

上半期の中でも、特に面白い!と思ったのが「ケセラ」です。タイトルにも書きましたが、「え!消しカスが出るの?」この時点で、もう気になりますよね。
一般的な消せるボールペンといえば、摩擦熱などを利用してインクを見えなくするタイプが有名です。ところが「ケセラ」は、まったく違う発想。削って消す。
つまり、消しゴムのように「消しカス」が出るという、なんともアナログな方向へ戻ってきました。
デジタル化が進み、文房具もどんどん高度になっています。そんな時代に「削って消す」という発想が出てくるところが面白いです。
新しい技術というのは、必ずしも複雑になることではありませんむしろ、誰もが知っている仕組みを別の形で組み合わせることなのかもしれません。17年近く文房具の記事を書いている僕にとっても、非常に興味深い一本でした。
第2位 「リフトプラス」――文房具屋さん大賞2026でも注目された一本

第2位は、紀寺商事の「リフトプラス」です。僕自身がかなり気に入ったシャープペンシルです。真鍮製の六角グリップが手にしっくりきて、持った瞬間に「これはいいな」と感じました。記事に書いて宣伝しまくったのですが、効果はあったのかな?
そして、この商品を語るうえで外せないのが『文房具屋さん大賞2026』です。「リフトプラス」はシャープペンシル部門で2位を獲得しています。
僕は文房具屋さん大賞のコメンテーターを務めていますので、こうした商品を紹介できることには、ちょっと特別な感情があります。
文房具というのは、スペック表だけでは魅力が伝わりません。
実際に握ってみる。
書いてみる。
しばらく使ってみる。
そうすると、「なるほど、この部分がいいんだ」とわかってきます。「リフトプラス」は、まさにそういうタイプのシャープペンシルでした。2026年前半を代表する一本として選びたいと思います。
第1位 ラコニック「ソリッドライト」――文房具屋さん大賞2026の大賞

そして、第1位。これはやはり、ラコニックの「ソリッドライト」です。『文房具屋さん大賞2026』で大賞を受賞したシャープペンシルです。
僕がこの商品に惹かれたのは、単純に「高性能だから」という理由ではありません「書く所作」という考え方が、とても印象に残ったからです。
最近の文房具は、本当に多機能です。
便利です。
速いです。
軽いです。
書きやすいです。
でも、便利な機能をどんどん足していった先に、本当に良い文房具があるのでしょうか。「ソリッドライト」は、むしろ機能を削っていくことで、「人が書く」という行為そのものを見つめ直したように感じます。
書く。
持つ。
構える。
紙に芯を当てる。
文字を書く。
この一連の動作を、あらためて丁寧に考えてみる。それは、文房具を単なる「道具」としてではなく、人間の行為を支える存在として考えることなのかもしれません。
2026年前半、僕自身が「文房具って面白いな」と強く感じさせてもらった一本。ということで、僕の2026年上半期ベスト1は「ソリッドライト」です。
半年間を振り返ってみて思うこと
こうやって5本の記事をを選んでみると、面白いことに気がつきました。僕が心を動かされた文房具は、必ずしも「一番高いもの」ではありません。165円で購入できるようなボールペンにも惹かれます。
一方で、シャープペンシルの細かな構造に感動することもあります。そして、長年使い続けている「ロディア」のような存在にも、改めて魅力を感じます。2026年6月には、10年以上手放せない「ロディア メモ」についても記事を書きました。
長く使い続けられる文房具には、新製品とは違う魅力があります。文房具ブログを17年近く続けてきて思うのは、「良い文房具」の答えは人によって違うということです。
書き味を最優先する人。
デザインにこだわる人。
価格を重視する人。
所有する喜びを求める人。
仕事で毎日使う人。
勉強を頑張るために使う人。
それぞれに、それぞれの「お気に入り」があります。だからこそ、文房具は面白い。僕はこれからも、自分で触って、使って、考えて、その魅力を記事にしていきたいと思います。2026年も、まだ後半戦があります。
下半期には、どんな文房具との出会いが待っているのでしょうか。高級志向が進んでいるので、全てが購入できるわけではないのですが、頑張ります。
これからも『本と文房具とスグレモノ』をよろしくお願いいたします。最後までお読みいただき、ありがとうございました。