
文房具ブロガーの猪口フミヒロです。
突然ですが、この黄色いチューブを見て「懐かしい!」と思った方はいませんか?そうです。あの「フエキのり」です。……と思ったら、実は違います。
今回紹介するのは、不易糊工業株式会社が展開する「FCハンドクリーム」。なんと、フエキのチューブ型でんぷんのりを思わせるパッケージに入ったハンドクリームなんです。初めて見たときは、思わず二度見してしまいました。
「いやいや、これを机の上に置いておいたら、誰か間違えて使うんじゃないの?」そんな心配をしてしまうほど、見た目が完全に「あの糊」なのです。

子どもの頃にお世話になった、あのフエキのり
僕が子どもの頃、フエキのりにはかなりお世話になりました。当時、定期購読していた雑誌があって、その付録を組み立てるときに、せっせとのりを使っていたんです。
今のように便利な組み立て式の付録ばかりではありません。紙を折って、のりをつけて、乾くまで待つ。「もう少し強くくっついてくれないかな」なんて思いながら、指先をベタベタにしていた記憶があります。
そんな僕にとって、フエキのりの黄色いチューブは、文房具というより「子どもの頃の記憶」そのもの。それが大人になった今、ハンドクリームになって目の前に現れたのですから、面白くないわけがありません。

どう見ても糊なのに、中身はハンドクリーム
「FCハンドクリーム」の最大の魅力は、なんといってもこの見た目です。チューブの形状やカラーリング、ラベルの雰囲気まで、フエキのりを思わせるデザインになっています。
キャップを開けて中身を出せばハンドクリームなのですが、そこに至るまでの情報量が完全に「糊」。
机の上に置いてあったら、文房具好きの人なら思わず手に取ってしまうでしょう。そして、注意書きをよく確認して初めて、「……あれ? これ、のりじゃないぞ」となるわけです。こういう「一瞬だけ人を勘違いさせる」遊び心、僕は大好きです。
ただし、本物ののりと間違えて紙に塗らないようにしてください。
(すいません、普段は「ニベア」を愛用しているので、並べて撮影してしまいました。ニベアは乳液タイプも使っています。もはや、生活必需品となっています。昔は見向きもしなかったのにね。)
見た目だけではなく、中身もしっかりハンドクリーム
もちろん、面白さだけで作られた商品ではありません。保湿成分としてシアバター(シア脂)と馬油を配合しています。無香料・無着色で、日本製というのもポイントです。
容量は40g。チューブタイプなので、バッグに入れて持ち歩くのにもよさそうなサイズ感です。カラーはイエロー、ピンク、ブルーの3色展開。
どれも実際のフエキのりを思わせるカラーになっていて、こういうところにもメーカーのこだわりを感じます。
「ハンドクリームなのだから、もっと普通のパッケージでもいいのでは?」という声が聞こえてきそうですが、普通にしてしまったら、この商品の面白さが半減してしまいます。むしろ、この見た目だからこそ欲しくなるんですよね。

使いやすさより「笑い」を優先している?
実際に使ってみて、ひとつ気になったのがキャップ部分です。一般的なハンドクリームと比べると、キャップが小さめ。正直に言うと、ここは少し扱いにくさがあります。でも、僕はこういうところも含めて楽しみたいと思っています。
だって、使いやすさだけを追求するなら、世の中にはもっと優秀なハンドクリームがたくさんあります。この商品を選ぶ理由は、そこではありません。
バッグから取り出した瞬間に、
「何それ?」
と聞かれる。
「ハンドクリームです」
と答える。
「どう見ても糊じゃん!」
ここまでが、この商品の楽しみ方なのではないでしょうか。ハンドクリームを塗るたびに、ちょっとした小芝居ができるわけです。これはなかなか楽しいですよ。
文房具好きへのプレゼントにも面白い
「FCハンドクリーム」は、自分で使うだけでなく、プレゼントにも向いていると思います。特に文房具が好きな人なら、パッケージを見ただけでニヤッとしてしまうはず。
職場の机に置いておけば、ちょっとした話題にもなります。
「それ、のりですか?」
「違います。ハンドクリームです」
という会話が自然に生まれるのも、この商品の魅力でしょう。
高速道路のサービスエリアなどで見かけることもありますが、僕は今回、普通に文房具屋さんで購入しました。文房具屋さんでハンドクリームを買うというのも、よく考えると不思議な体験です。
でも、フエキのりをモチーフにしているのですから、文房具屋さんに並んでいても違和感がありません。

文房具メーカーの「遊び心」が楽しい
不易糊工業株式会社は、文房具メーカーとして長く親しまれてきた会社です。そんなメーカーが、自社のキャラクターやデザインを活用して、コスメやスキンケア用品まで展開している。こういう発想が僕は好きです。
文房具は、ただ「使うための道具」だけではありません。思い出だったり、デザインだったり、誰かとの会話を生み出すきっかけだったりします。
今回の「FCハンドクリーム」は、まさにそんな文房具の楽しさを別の形で届けてくれるアイテムなのかもしれません。
子どもの頃に使っていた「のり」が、大人になった僕の手をうるおしてくれる。そう考えると、なんだか少し面白いですよね。暮らしの中に、こういう小さな笑いがひとつあるだけで、毎日はちょっと楽しくなります。
僕はこれからも、そんな「思わず誰かに教えたくなる文房具」を探していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これからも、文房具の面白さや楽しさを発信していきますので、ぜひまた遊びに来てくださいね。


