
掲示物係の思い出
僕が小学生の頃には、クラスで何らかの係を担わなければいけない仕組みになっていました。一番人気のあったのは飼育係です。学校の中で飼われている飼育小屋に入って、掃除をしたり餌をあげたりするのが仕事です。僕はこの係にとても憧れていました。
競争率が高いのでジャンケンとかアミダくじになるのですが、一度も勝つことなく卒業しました。飼育係をやりたかったのですが集配係や掲示係が多かったように記憶しています。単純作業の方が楽で良かったし、チームでやるのは面倒でしたからね。
夏休みが終わると掲示係の仕事は大変です。放課後に残って先生の指示のもと、教室の後ろにある掲示板に優秀作品を画鋲を使って貼り付けていくのです。僕は、この作業が嫌で嫌で逃げ出してしまいたいくらいでした。先生に自分でやって欲しかったです。


ピンセルの登場です
確か小学校の3年生くらいだったと思うのですが、「ピンセル」が各クラスに設置されました。この文房具の威力はすごかったです。どんなに深く硬く刺さっている画鋲も、これを使えば簡単に抜き取ることができました。まさに、魔法の文房具でした。
僕は爪を使って作業するのが嫌だったのです。怪我したり爪が傷んだりしたら治るのに時間がかかるし、お風呂に入ったり顔を洗うときに痛い思いをしたりするでしょう。実際に痛めた経験はないのですが、そんなリスクを想像して怖がっていたのです。
僕は抜き取る時はもちろん、刺すときにもこの「ピンセル」を利用して作業していました。クラスに1個しかなかったので、他のクラスに借りにいってまでも、このアイテムを愛用していました。思い出に、何年か前に古道具屋さんで購入したんですよ。

ピンセルの紹介です
では、この文房具の紹介をしていきましょう。
「ピンセル(PINCEL)」は、掲示板や壁などに刺さった画鋲(がびょう)を安全・簡単に抜き取るために開発された専用道具です。誰でもスムーズに、そしてスピーディに画鋲を外せるよう工夫されており、学校やオフィス、家庭などで活躍しています。
一般的に画鋲を外すときは、指先で引っ張りますよね。引っこ抜くという感じです。力加減が難しかったり、指先を痛めてしまうことも少なくありません。僕はこの作業が大嫌いでした。取れにくい画鋲は、近くにいる子にやってもらっていました。
そこに登場したのが、この「ピンセル」。先端がフォークのように二股に分かれており、画鋲の頭の下に差し込んで、テコの原理で軽く持ち上げることで、力を入れずにスッと抜き取ることができるのです。僕にとっては魔法のような文房具でした。
最近では、安全面や衛生面の観点からも注目されているそうです。事務用品として学校で導入されるケースも多かったみたい。シンプルな道具ながら、ひとつあると非常に便利な縁の下の力持ちです。でも、残念ながら販売中止されたそうです。

Yahoo!ブログに書いた記事です

読者の方からのコメント
han********さんより
あったあった!ピンセルっていうんですね。先生のグレーの机の、一番上の引き出しに入ってた!お楽しみ会の準備の時に掲示物を外すのに先生が取り出し、同級生達と取り合った覚えがあります。交代で使わせてもらって、あまりの便利さにシゲシゲと形状を観察してみたりして。昔は今みたいに刺激的な道具はなく、何もかもがアナログだけれども、工夫が凝らされていたなぁって感慨深いです。
こういうコメントを投稿くださる読者のみなさんに感謝です。

ベロスの画鋲抜きがあります
この文房具が欲しいという方は、ベロスに類似品がありますのでこれをどうぞ。


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