
旧家の思い出
僕が小学生の頃は、家族4人で狭い家に住んでいました。小学校に上がった僕のために親戚の叔父さんが学習デスクを買ってくれたのですが、置くところがありません。しかたなく、廊下に置いて勉強していました。冬は寒くて凍えて死にそうでした。
そんな状態を見かねてか、両親は家を増築してくれました。僕たちに部屋をくれて、なんとも豊かな気分になったことを覚えています。でも、自分の部屋ができた頃に、テレビも設置して欲しかったのですが、頑として両親は譲ってくれませんでしたね。
その育った家は今はもうなくなってしまいましたが、今でもよく思い出します。夢にも出てきます。年に一回くらいのペースで親父と一緒にペンキの塗り替えをしたり、風呂をわかすための薪割りを見ていたりした、あの旧家が懐かしいなぁと感じました。
やっぱり育った家は残っていて欲しかったですね。

ガラスを割った思い出
その廊下で勉強していた時に、窓ガラスを割ってしまった思い出があるんです。学校から、持ち帰ってきた木琴を机から落としてしまい、その勢いで廊下の窓ガラスを割ってしまったのです。これはえらいことをしてしまったと、途方に暮れました。
きっと母親が怒り狂うだろうなぁと思ったのです。この当時の母親は、いったん火がつくとなかなか鎮まらない人でした。それほど暴力は振るわなくなっていましたけど、ガラスを割ったら一体どうなるのかと想像して小猫のように震えていました。
開き直って正直に謝りにいくと、「仕方ないだろ。怪我せんかったのか?」と、さらりと許してくれました。ガラスの破片を掃除機で吸って綺麗にして、終わりました。僕には、簡単に許してもらえたことが、びっくりしました。それが思い出に残っています。
そんなイントロから、今日はガラスペンの話に入っていきます。

文房具屋さんでのヒトコマ
行きつけの文房具屋さんにいらした方から「ガラスペンはイタリア発祥でしょ?」と言われました。イタリアってイメージですが、実際には日本です。これを発明したのは日本の風鈴職人:佐々木定二郎(ささきていじろう)であるという説が一般的です。
彼は神奈川県横浜市に住んでいて、割れた温度計の毛細管現象に着目し、ガラスペンを開発しました。すごい発明でした。彼の作ったガラスペンは、ペン先にらせん状の溝を刻み、そこにインクをためて筆記する仕組みです。現在とは、溝の構造が違いますね。
この構造により、一度インクを浸すだけである程度長く書けるという利便性があります。ここは引き継がれていますね。またインクの色を変える時にも洗うだけで簡単にできる点が重宝されました。インクが毎年どんどん発売される現代では、便利ですね。
僕もガラスペンが大好きです。

おすすめのガラスペン
そのお客さんにガラスペンで書いていただきました。反応は「結構たくさん書けるんですね」ということでした。確かに最初はびっくりすると思います。
普通はがき一枚分と言われていますが、最近の技術改良や進化によって、もっと書くことができるようになっているんじゃないでしょうか。
年賀状や暑中見舞いなどをしたためるときに、こんなガラスペンと万年筆インクを持っているといいと思います。おすすめしたいです。



おすすめのガラスペン
ガラス工房の「トライアングル」おすすめです。
すいません、「工芸装置」さんのガラスペンは、TEGAMIYAさんで買ってください。

この工芸装置さんのガラスペン、流水のような綺麗な模様です。気に入ってます。

サブブログに書いた記事です

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