ゼムクリップの起源
どうやら「ゼムクリップ」の起源は、はっきりとしていないようです。もっとも身近でポピュラーな文房具のように思えますので、意外ですね。これは、つまり誰が発明したというよりも、いつの間にか生活の中に入ってきていたのかも知れないです。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、類似した形状のクリップが次々に発明されては消えていったという記録が残っています。現在、広く普及しているものの原型だと思われます。こういう文房具は興味湧きますね。もっと深く調べていきたいと思います。
まるでカンブリア紀の生物たちの激変の歴史をみるように、世界は効率化に向けてうごいていたのでしょうね。その生みの苦しみのひとつとして、文房具の世界でも同じような変化と進化が混在していたのでしょう。世界って、素晴らしいですね。
元々のクリップの歴史を辿っていくと、古代エジプト時代に食事をするときに髪の毛が邪魔で、それを留めるために、現代のヘアピンのような形状のものを使い出したことに由来するのです。古来から人間は、食事中にストレスがないよう工夫していたのです。
量産体制に入りました
1890年代のイギリスにおいて、ゼム・マニュファクチュアリング・カンパニー社(The Gem Manufacturing Company)がクリップを作る機械の特許を所得し、この会社の商品がゼムクリップと呼ばれたといわれています。ゼムは、会社名だったのです。
この影響もあり、スウェーデン語ではゼムといえば文房具全般を指す言葉とされるくらいに、広く行き渡っています。僕は、隣に住んでいたじいちゃんが「ゼムはどこだ?」と、よく探していたので、子供の頃から身近にあった文房具でした。
量産して世界中で作られているのでしょうが、この簡単な形状は輪ゴム並みに驚異的だと思います。端末の始末、つまり仕上げ具合も非常によくて、問題になるような欠陥品をみたことがありません。これは、すごいことだと思うのです。
抵抗のシンボルだった時代がある
東京の巨大文房具店:伊東屋にいくと、大きなこのクリップのモニュメントのような看板があります。あれを見ると、伊東屋に来たなぁと思います。そして、今のように洗練されたお店になる前のカオス的な伊東屋に、もう一度行きたいとしみじみ思います。
第二次世界大戦の最終に、ドイツの占領下にあったノルウェーでは抵抗運動のシンボルがこのゼムクリップだったそうです。団結を示すために、これを密かに服につけて活動していたのです。今でも、その活動を記念した巨大彫刻が立っているそうです。
僕も文房具ブロガーの証として、いつも胸のポケットにつけておこうかと思います。継続的に発信し続けて、みなさんのお役に立てるようにと考えたことを忘れないようにね。こういうの大事だと思います。今日から、やってみますね。
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たくさんコメントいただき、ありがとうございます。感謝です。ぜひとも、こちらのブログ記事も読んでくださいね。ハート型のクリップを作るなんて、簡単にできるでしょと読者の方に指摘されましたが、僕にはもう少し訓練が必要みたいですね。
文房具好きのシンボルとしての「ゼムクリップ」いいかも!
こんなYouTube番組もあります
こちらから買えます
いろいろなメーカーがゼムクリップを作っているんですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読者の方々に感謝です。