年末にクイズ番組を見ていたら「ボールペンと呼ばれる理由は?」という問題がありました。我が家のメンバーは全員正解でしたが、その番組の解答者の方には結構間違えていらっしゃる方がいました。文房具好きの代表として、念のために書いておきますね。
ボールペンと呼ばれる理由
ボールペンのボールは文字通り「球(ボール)」を指しています。ペンの先に小さな鋼球がついていて、これが対象物に押し付けられ回転することで、軸の中のインクがにじみ出し、紙にインクが付着するので筆記が出来るという構造を持った文房具(筆記具)のことを言います。
英語で表記すると 「ball-point pen」と書きます。または、単に 「ballpoint」 と呼ばれます。「ボールペン」は和製英語だとされる説もあるのですが、俗称・商業用語として英語圏でも 「ball pen」 と呼ばれることがありますので、どうも和製英語ではなさそうです。
イギリス、アイルランドなどの英語圏では、ボールペンのことを 「biro」(バイロー)と呼びます。イギリス流の英語では 「biro」 は、すでにボールペン一般を指す名詞となっています。これは、発明者のビーロー・ラースローの名字を英語風に読んだ音に起因しています。
めちゃめちゃ紛らわしいですね。こういう感じで時々、発明者などの人名が入ってくることがあるので、よくわからなくなってしまいます。「もしかして、ボールペンはボールさんが発明したからこう呼ばれるの?」みたいな発想になりがちですから、注意してくださいね。
結論は、先端に球(=ボール)がついているからボールペンと呼ぶのです。
(一部、ウィキペディアで調べた内容が掲載されています。)
ボールペンの歴史を調べてみた
次に、トンボ鉛筆のHPでボールペンの歴史を調べてみました。読んだ記事をベースにして、簡単に内容をまとめてみましたので、読んでみてください。
世界最初のボールペンは、1884年にアメリカで発明されたものです。しかし、当時のものは現代のように精巧に作る技術がなかったため、インクもれがひどく、一般的に普及することはなかったとのことです。なんとなくわかりますね。
現在のボールペンの原理を発明したのはハンガリー人のラディスラオ・ピロさんです。(もしかして、上記のビーロー・ラースローと同一人物???)これは、1943年のことです。
彼の仕事は、新聞記事の文字校正でした。でも、その仕事をしながら、新聞の印刷用のインクは、にじみにくく、乾(かわ)きやすいことに着目し、筆記具への転用を考えました。そこで当時不完全であったボールペンに、ねん度の高いインクを入れて先端のボールの回転でインクを引き出す方式を考え出したのです。
すごい発明ですね。


いかがでしたでしょうか?ボールペンの「ボール」がどこに由来しているのかわかったと思います。こういう企画楽しいでしょ?時折、このブログに織り交ぜてやっていきますね。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。読者の方に感謝です。