日本文具大賞の機能部門グランプリが、オルファ(株)の『キッター』に決まりました。僕は会場でノミネート作品を直接手に取らせていただいて手応えを感じていたので、受賞決定時には会場で盛大な拍手を送らせていただきました。
今年を代表する文房具としてコンセプトもデザインも、非常に素晴らしかったですし、子供向けカッターの標準になっていくと思われますので、今後のこの『キッター』の動向に注目したいと思います。
実際に使ってみましたが、とってもスムーズで良い文房具でしたよ。説明し遅れましたが、これはカッターナイフです。それも安全安心に子供でも使える、もっといえば幼児でも使うことが出来るものなのです。
今日はこの『キッター』の素晴らしさを紹介していきますね!こちらの文章が、日本文具大賞ノミネート時に、この文房具の商品紹介として公開されたものです。全く新しい切る体験を提案しますって表現が新しくて良いですね。
折る刃式カッターナイフを発明したオルファが、この度まったく新しい“切る体験”を提案します。その名は「キッター」。従来のカッターでは自由に触ることができなかった人でも、安全に使いこなせる商品です。
それでは紹介していきますね。
まずは、日本文具大賞の審査員の方のコメントです
- オルファが久々に、新ブランドを立ち上げた。それも子供用のカッターである。「キッター」は子供には取り扱いが危ないとされてきた従来のカッターの問題点にしっかりと向き合い開発された新しい製品である。刃の部分を樹脂プレートで覆い刃先の露出を抑え、恐怖心を軽減し、大人でも怖いと感じていた刃を折る行為を安全で容易にした。キッターの全体形状は子供の手に合わせ、全体的に優しいラインで構成され、専用のスタンドも子供用として素敵な文房具となった。大人でもほしくなる魅力的な一品である。
(和田) - コンセプトにある「~刃をプラスチックで覆うことで恐怖感の軽減と安全性を高めた~」という文言に気づきを得た。なるほど刃物というとその切れ味ばかり気にしてしまうが、安心して使える「使い勝手のデザイン」がなにより欠かせないのだ。オルファ「キッター」は自社が開発した世界定番となる「折る派」をあえて採用せず、専用刃まで開発した。小さくて丸くて、シンプル。今後、ヒトの初めての刃物は「キッター」になるだろう。
(前田)
受賞製品一覧 - 【国際】文具・紙製品展| リードエグジビションジャパン(引用元)
カッターの刃をプラスチックの樹脂プレートで覆うことにより、刃先の露出を抑えて、恐怖心を軽減してしまうって発想今までなかったですよね。怖い上司も樹脂プレートで覆ってしまえば良いかもです。
確かにカッターの刃を折るのは怖かった!
思い返してみれば確かに、子供の頃にはカッターの刃を折るのが怖かったですよね。あの折った後の鋭利な破片を見ると、どうしても刺さってしまうそうな妄想にかられるのです。そんな経験はありませんかね?
時代が進んで、安全に折って、さらにはその破片もちゃんと収納できるようになって、課題は解決されたように思っておりましたが、オルファの進化はここに留まっていなかったことを尊敬しなくてはなりませんね。
刃をむき出しにしても、折った状態でも、この画像のような替え刃なら安心です。今回の『キッター』なら、折った刃は下の台座部分に収納されていくので、捨てるときの心配もいらないのですよ。本当によく考えてある文房具なのです。
基本的には刃物ですので、油断して使うことは出来ませんけれど、不注意の事故を極限まで減らすことが出来るよく考えられた文房具だと思います。日本文具大賞の機能部門グランプリにふさわしい「機能」ですよね!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。感謝します。