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文房具ライター:フミヒロです。身近で安価で即効性のある成長アイテムが文房具です。毎日、情報を発信します♪

【関の刃物】はさみ ナイフ 包丁 製造販売の「丸章工業さん」工場見学してきました!

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今日は「丸章工業さん」の工場見学の様子をレポします。基本的に工場の中は秘密とノウハウがいっぱいなので撮影が許可されておりません。僕の記憶とメモだけに頼るレポートになりますので、そこはご了承ねがいます。

しかしながら、とても面白い工場見学でした。何度もやられているので、慣れておられるのかも知れませんが、工場で働いている人も指定された場所では質問に答えてくれて、一体感のある新鮮な工場見学でありました。

最終工程の刃付けでは、社長自らが実際に現場に立って見せてくれました。社長さんなので現場を離れて久しいはずなのに、職人技が光ってました。次に包丁を買う時には、絶対にここのブランドのものにしようと固く誓いました!

それではレポートをお送りします。

丸章工業さんの会社のコンセプト

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近代工業はイギリスの産業革命に始まり、現在は日本が世界の工作機械をリードしています。その先端設備を取り入れ、常に新しいものを造り出しています。丸章工業は、もの造りで何を変革し、何を守らなければいけないのかを常に考え模索しています。守るべきもの、それはそれぞれの商品の道具としての基本であり先人の知恵だと考えます。そして変革すべきものは時代の進歩に合った工程工法だと考えています。
先端工作機械を駆使し基本加工がなされ、それを熟練された人の手が磨き出しそして完成度と感性を持った商品に仕上げています。

以前は、ニーズ商品を中心とした大量生産が中心で最初に形状(デザイン)ありきという時代もありました。しかし現在はものが溢れ、商品に差別化・個別化をするのが生き残りの条件だといわれています。丸章工業の考えるデザインは、形状を全く考えないことからはじまります。
丸章工業の作り出す差別化した商品は、差別化された生産ラインから生み出され、また差別化した生産ラインは差別化された工程工法から構成されています。この差別化された生産ラインを忠実に形状化したのがデザインだと考えています。
その為、まず形状(デザイン)ありきではなく工程工法、生産ラインありきでデザインが決められていくのです。

会社のコンセプトって大事です。丸章工業さんで働いている従業員の方達はオシャレな人が多かったのは、ここに起因するのではないかと思いました。「差別化」された商品を生み出すためには、まずは自分からですからね。

ハサミが出来上がるまでの製造工程を紹介します

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ハサミが出来るまでの製造工程を僕のメモに頼って書いていきます。ちょっとメモだけでは心もとないにで「丸章工業さん」のホームページも参考にさせていただきました。それでは、製造工程を紹介させていただきます。

(ハサミの製造工程)

  1. 鋼板からハサミの外形をレーザーカットで抜き取る。
  2. ボール盤で穴をあけたりする。
  3. プレス機で加圧して外形エッジを押し、丸みを付ける。
  4. 腰段逃しという面押しをして、軽く切れる形状にする。
  5. NC加工機で切削してハサミの形状を作る。
  6. 熱処理をして硬度アップさせる。
  7. 樹脂の射出成型機で持ち手を作る。
  8. 外形などをベルト状の回転研磨機を使って磨く。
  9. 羽布で磨き上げてピカピカにする。
  10. フッ素コーティングして粘着物に強いハサミにする。
  11. ヤスリで磨き上げて、ハサミの刃を付ける。
  12. 調整と検査工程を経て、パッケージングして出荷する。

「街を一周すればハサミが出来る」と言われるくらい分業して、効率と専門性を求めている関市の中で、ほとんど自社工場で完結してハサミを作り上げられるのは大変な強みになっているみたいです。

自分たちがデザインしたハサミを試行錯誤しながら完成させて世界に送り出すためには、自社工場で完結しないとスピードについていけなかったんでしょうね。そのスピード感の一つが1工程目のレーザーカットなのです。

外形を抜く金型をいちいち作っていては費用も納期も場所もかかってしまいます。その部分を多少の生産効率を落としてまでも、レーザーにこだわったのは社運をかけた決断だったでしょうね。こういう話、面白いです。

僕が製造現場でした3つの質問を紹介します

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調整仕上げ工程で箱に並べられるハサミたち

質問1、「その金型重そうですが落としたことはないですか?」3工程目で

結構重たいですが(20キロ以上はありそう)今まで落としたことはありません。大事に扱っています。重いからこそ、落とさないように気をつけています。

質問2、「手を切ったり怪我をしたりすることはないですか?」5工程目で

まだ、刃がついていない状態なのでこの工程で手を切ったりすることはありません。ただし、金属なので腕を打ち付けたりぶつけたりしたらあざになります。

質問3、「この樹脂成型機、横型でなく縦型にしたらどうですか?」7工程目で

横型の方を選択しています。その理由は射出成型をし終わった部品は非常に熱くなっているので、自然落下させた成型後の部品は水の中に落ちて冷却させるようになっています。その効率の良さを狙って横型にしています。

すべての質問に真摯に、そして即座に答えていただいた従業員の皆さんに感謝です。

アルミホイルを切ると、はさみの切れ味が戻るって本当?

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そして、最後の質問をしてみました。

最近ネットの世界を揺るがしている、あの質問です。「アルミホイルを切るとハサミの切れ味が戻るって、本当ですか?」恐れを知らない僕は、丸章工業さんの社長さんにこの質問をぶつけてみました。ところが、その瞬間緊急来客!

側近のお兄さんがこの質問に答えてくれました。

「切れ味が戻る?そんなことは有り得ないと思います。ちゃんとしたハサミシャープナーか、私どものような業者に出してもらわないと、切れ味が戻ることは難しいです。」そうですよね!変な噂を振りまいて申し訳ございません。

ハサミの切れ味調整現場は、まさに職人技!

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ハサミはちゃんと湾曲していて刃先が合っていないとチョキンと切れないんです。僕も初めて知りましたし、この理屈が分かったので多少のハサミ調整は出来ると思います。自分の大事なハサミでは、まだやりたくないですけどね(笑)

でも、職人さんのひとつひとつ手に取って、そのハサミの具合を見ながら曲げたり叩いたり押したりする姿は圧巻です!こういう姿を見ることが出来ただけでも「丸章工業さん」に感謝したいです。ありがとうございます。

明日は、それぞれの工程の意味について深堀してみたいと思います。

marusho-kogyo.jp

 

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最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます。感謝です。

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